社会貢献

神戸山手短期大学 村上加代子准教授 神戸山手短期大学
村上加代子准教授

ガウディアでは、社会貢献活動の一環として、LD(学習障害)のある子どもたちを支援している、神戸山手短期大学の村上加代子准教授の取り組みに賛同し、国語教材を提供しました。

村上先生は2009年から3年間、同大学での実践研究プロジェクトとして、発達障害やLDのある子どもたちを対象としたチャレンジ英語教室を開催してきました。その狙いを、村上先生は「自分に合った学び方を学び、自分の成長を感じ、自分に自信をもってほしい」と話します。2012年5月からは英語教室に国語を加えた「チャレンジ国語・英語教室」をスタートさせました。ガウディアの国語教材は、この教室で使用されています。村上先生に、実際の取り組みについて話を伺いました。

 現在、小学6年生~中学3年生の5人を指導していますが、一人ひとり状況はさまざまです。理解レベルと学校での学力レベルに大きな差があるので一概には言えません。

 漢字はほとんど書けませんが、国語の読解力テストでは、年齢相応かそれ以上の成績をとる子もいます。他の子どもたちも、書くことだけがずいぶん遅れていますが、理解力は高いです。

 誤解されている方もいらっしゃるかもしれませんが、LDのある子どもは、実は理解力が高い場合が多いのです。映画監督のスピルバーグ氏がLDを告白していましたよね。たとえ書字のレベルが1年生でも、知力が年齢相応か、それ以上ある場合もあります。高い理解力や知力があっても、読み、書き、あるいはその両方に生まれつき弱さを抱えているのがLDの子どもたちなのです。

 読み書きが苦手=知力が低いという誤解をもたずに指導に臨む必要があります。ですから、まずこの子たちの本当の理解力がどこにあるのかを把握しなくてはいけません。

 判断基準は、「どれくらい読める/書けるか」ではなく、「どれくらい理解しているか」です。たとえば読みが弱い子であれば、口頭で問題文を読みあげます。書きが弱い場合は、書く時間を延ばしたり、あるいは、書き間違いにこだわらず内容が合っているかどうかに焦点を当てたりします。

 今は「読めるけど書けない」子が多いので、ガウディア教材のどこからスタートするのかを決定するにあたっては、漢字が書けるかどうかではなく、文章の読みの理解力で決めました。

 一番伸ばさなくてはいけないのは、その子の「考える力」や「表現力」ですから、弱いところを補うのではなく、強い所を伸ばすようにしています。

 また、学習する前に、本人と保護者に、「これから国語をどのように勉強していくのか」を説明し、理解・納得してもらうようにしています。

 学習は、教師側が一方的に「与える」ものではなく、参加する生徒の「学びたい」「伸びたい」という気もちがとても大切です。これは欧米では当たり前の事ですが、日本では生徒とのコンセンサスは軽視されていますね。でも、本来は生徒が自分の取り組む勉強に納得し、積極的に参加する姿勢があってこそ、学習効果は高まります。

 はい。チャレンジ教室の参加者は、これまで学校では「落ちこぼれ」と扱われて来たであろう子どもたちです。でも、この教室では、実際の知的な理解力(学校の成績ではありません)を客観的に把握し、決して自分の頭が悪いのではないこと、そして、苦手なことと得意なことをきちんと整理し、理解させます。その上で、これから何を伸ばしていけば、どうなっていくのか、という見通しを共有します。

 教室の子どもたちは小学校の高学年以上ですから、二次障害(自信や意欲の喪失等)を避けるためにも自己への理解がとても大切になってきます。「こうすればできるんだ」を理解し、実践できる教室でありたいと考えています。

 LDのある子どもたちは、学校の先生が示すやり方では知識が身につかなくて学習についていけなくなるのですから、その子に合った、学校とは違うやり方を示してあげる必要があります。多くの選択肢の中から、子どもたちが自らの体験を通じて自分に合った学習方法を身につけていく。その手助けをすることが、私の役割です。

 子どもの進度に合わせて個別に対応できるところです。また、それぞれのステップの目的が明確でした。スモールステップで、スパイラル的に学習が進んでいくところも他にはない良い点だと思いました。

 K4(小学校2年生相当)の「主語とじゅつ語・ものがたり」は特に好きですね。国語の力があるかどうかがはっきりと分かります。「くわしくすることば」もいいですよね。「そうそう。子どもたちには、こんな風に学習してほしかった!」とうれしくなりました。文法をこれだけしつこくやる教材は初めてです(笑)。

 英語が専門なので、好みが文法に偏ってしまうのかもしれません。日本語の文法がしっかりと頭に入っていると、英語の理解も早いですからね。

 私は国語の指導をしたことがなかったので、このように明確で体系的に教材が組み立てられていることが、安心して利用を決めることができた大きな要因です。

 実際に使ってみても、問題が丁寧でわかりやすいですね。繰り返し、わかるまで取り組めるというのは、本当に大切なことだと実感しました。文法や語彙の問題、読み取りの問題など、とても満足しています。子どもたちが達成感を持って取り組める量を調整できるのも、ありがたいですね。

 ただ、漢字の練習は別に行っています。書きが苦手な子が多いので、プラスアルファの指導を行っています。

 まだ使用し始めて半年(取材は2012年11月)ですから、全員に大きな変化があるわけではありません。

 ただ、ガウディアの時間になると子どもたちは積極的に参加し、集中力がとても高くなります。ADHD(注意欠陥・多動性障害)の子もいるので、これほど静かに集中して取り組めるというのは、やはり教材のわかりやすさ、そして指導側が対応しやすいシステムのおかげだと思います。子どもたちも「ガウディアならやる!」って大人気です。

 そして1人、たった半年ですが周囲が驚くほど伸びた子がいます。知的ボーダー(軽度知的障害のボーダーライン)の子なのですが、夏休みに本当に熱心に毎日課題に取り組んでくれました。これは保護者の協力も大きかったと思います。

 その結果、夏休み明けの理科のテストで85点を取りました。これに担任の先生がとても驚かれたそうです。保護者の方も、「ガウディア以外、伸びた理由が考えられない。新しいことは他に何もしていない」とおっしゃっていました(保護者様からの手紙(1)参照)。次のテストも算数90点、国語83点、理科75点だったと、喜んで見せてくれました。

 それまであまり本などを読んだりしなかったそうですが、毎日こつこつと教材に取り組むことで、読みの経験値が積み上がってきたのかなと思います。

 教材はK3(小学校1年生相当)からスタートしました。その易しい問題を「これなら解ける!かんたんだ!」と言いながら喜んで取り組むうちに、与えられた文章の読み方や、問題の解き方といったことが徐々に身についてきたのでは…と思っています。

【注】ご紹介した事例は、村上先生の専門知識と指導スキルがあってこそ成立している教室であり、あくまでもガウディアの社会貢献活動の一例です。

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