7/1に「織姫と彦星の物語」をご紹介しました。
その織姫と彦星に思わぬことが起こったら…?という
完全オリジナルアナザーストーリーを作成しましたので、全6話にしてお届けします😊
一話一話は読み聞かせにちょうど良い長さになっています。
1・2年生なら頑張って一人で読むのもいいかもしれません😊
今回は5話の紹介です。ぜひ親子でお楽しみください♪
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第5話(前日譚):孤独な星の記憶
その昔、まだ天の川もなく、星たちが自由に漂っていたころ。夜空には、名前も居場所もない星が一つ、ぽつんと光っていました。
その星の名は、ルナ。
ほうき星として生まれた彼には、決まった軌道もなく、だれとも言葉を交わすこともなく、ただただ広い宇宙をさまよっていたのです。
ある夜、ルナはふと、地球の空の片隅で、やさしい願いごとを耳にしました。
「大切な人に、会いたいな……」
それは、織姫と彦星が引き裂かれた年の、最初の七夕の夜でした。
ルナは初めて、自分の存在に意味を見いだしたのです。
「ぼく……この願いを、運びたい」
星のしっぽから、自然と光のしずくがぽたりと落ちました。
それが“星のしずく”のはじまり。
そのときからルナは、願いを運ぶ星として旅を始めました。ときに失敗し、ときに笑われながらも、願いを届けるその喜びだけを胸に、夜空を翔けてきたのです。
今ではすっかり“星の案内役”になったルナにも、こんな孤独な過去があったのです。
けれどあの夜、小さな願いを見つけてくれたからこそ、空には今も希望が流れている。
そして、ルナは今日も笑います。
「願いって、ほんとうにいいね」
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第6話は明日更新します⭐お楽しみに⭐
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