★のついた問題は自由記述問題。ドリルやタブレットでは扱えない「正解のない問い」で発想力や表現力を養おう。
新学期ですね。
新学期は「心機一転」を実現しやすいタイミング。子ども達も新学年を迎えて精神的な成長が急加速する時期でもあります。八王子教室でも卒業していったお子さまに代わり、新しく入室したお子さまが増え、新学期ならではの緊張感やワクワク感を感じることが出来ます。この1年でどんな成長を見せてくれるのか、指導員一同楽しみに迎えた新年度の幕開けです。
ところで、教育業界では昨年度の入試結果が出揃い、分析や総括が様々なメディアで取り上げられる時期でもあります。
2020年教育改革以降、大学入試を中心にそれに合わせて教育業界全体が右往左往させられている印象ですが、ガウディアは右往左往することなく従来通りのコンセプトで従来通りの学習を進めることが出来ています。何故なら、「使える力」を養うというガウディアのコンセプトは、今まさにそこに向かって教育業界全体が舵を切り始めているテーマであり、元からそこに向かっていたガウディアは舵を切り直す必要がない為、揺るがずに進んでいくことが出来ているのです。
大学入試と幼稚園児・小学生の学習は一見何の関係も無いように思われがちですが、大学入試が変わるとその大学入試を突破出来るタイプのお子さまを求める高・中の入試も変わります。そして、それに合わせて小学生のうちに学んでおきたい学習の内容も変わってきます。昭和・平成の「知識詰め込み型」「計算能力重視型」ではない「いまどきの学び」の片鱗を、小学校の教科書や作品、通知表などから感じられている保護者の方も多いのではないでしょうか。
「幼稚園の頃から毎日1時間勉強していて算数は得意なはずなのに、学校の通知表では◎がとれない」と焦って1時間の学習時間を2時間に増やす保護者さまも散見されますが、既に◎をもらえている項目(例えば計算技能)の学習ボリュームを増やしても◎は◎のままで、他の項目の〇が◎になるわけではないのです。
今、小学生も中高生も頭を悩ませている問題形式、それが「記述型」の問題です。計算は出来ても記述が出来ない為に、国語のみならず算数も思ったような評価が得られない、といった現象が起きています。そして、その中でも「正解のない問い」とも言われる「自由記述」問題が増えてきており、昭和・平成型の学習方法とは違う学びが必要となってきているのです。
「自由に答えていいなら答えやすいんじゃないの?」
私も最初そう思いました。子ども達はどんな解答を書いてくるだろう、と。正解がないので、楽しみながら色々思いついたことを書いてくれるのではないかと。
ところが、自由記述問題を初めて経験する子ども達の解答を見てみると「1文字も書けない」というお子さまがとても多いのです。「ここ、何を書けばいいの?」「ここ、答えなあに?」と、そもそも正解が存在しない問題の正解を探そうとしているので、何も書けずに終わってしまうのです。これまでいつも「正解を書くこと」が「勉強」だと思ってきた子ども達は、「自分の思いついたことを書いてみましょう」「自分の気が付いたことを書いてみましょう」と問われるとどうしたらいいのかわからなくなってしまうのです。そして「間違えない」を正義として学習してきた子ども達は「間違えないように先生に答えを聞いてから書こう」と「ここ、何を書けばいいの?」と聞きにくるのです。
ガウディアで扱う自由記述問題は例えばこんな問題です。
1年生国語 「小さい“つ”のつくことばをかきましょう」
2年生国語 「なかまのことばを思いつくだけ書きましょう。えんぴつ、ノート・・・」
3年生国語 「あなたが思いつくこの詩の続きを書いてみましょう」
1年生算数 「たしざんのもんだいをじゆうにつくりましょう」
3年生算数 「あなたが考える折れ線グラフの良い点を書きましょう」
5年生算数 「ある商品を仕入れ値の2割の利益が出るように売価を設定しました。しかし売れなかった為、売価の2割引きで販売しました。この時、売主は得をしたか、損をしたか、得にも損にもならなかったかを選び、その理由を説明しましょう」
5年生の算数になるとさすがに難しいですね。線分図や数式と文章を使って客観的な根拠を明示し、論理的に表現する必要があります。このような問題に対して、適格に記述が出来るようになるには、一見とても簡単に見える1年生や2年生の自由記述問題で慣れておく必要があるのです。自分の言葉で相手に伝える記述、小学校でも最近は作文や日記だけではなく、ほとんど全ての教科でこのような記述力が求められているのです。
ガウディアのプリントでは、自由記述問題の解答用紙に★マークをつけています。慣れてきた子ども達はこの★マークを見つけると「あ、自分の思いついたのを書いていい問題だ!」と楽しみながら書くようになっています。正解がないので、丸付けしたりアドバイスしたりする指導員も、楽しみながら、かつ頭を悩ませながら丸付けをしています。(例えば「折れ線グラフの良い点」は「変化が読み取りやすい」が一般的ですが、「棒グラフに比べ短い定規しか持ってなくても書きやすい」とか「速く書ける」など書く側の視点からの答えも「なるほど」と思います。「算数の正解」ではないかもしれませんが、新商品の開発会議などでは人と違った視点から物事に気が付くことは大変有意義です。書いてくれたお子さまと会話を交わしながら「そうだね!よく気付いたね!他にもこんなのもあるよ」と学びを深めていくようにしています。)
正解がないので、ドリルやタブレット学習では扱いづらい学びの形とも言えます。しかし今一番学んでおきたい学びの形なのです。お子さまのプリントの中に★マークを見つけたら、是非見て褒めてあげて下さい。そして、「正解のない問い」に「自分らしい最適解」を表現出来る学びをサポートして上げて下さい。「自分らしい最適解」には、机の前だけでは得られない会話や体験・見聞が活かされます。教科書や問題集の中だけではなく、他者や社会と繋がっている学びが令和型教育なのです。
ガウディア八王子教室では、春の無料体験学習キャンペーン中です。プリントの中だけではない、沢山の学びのチャンスをご用意してお待ちしております。是非お気軽に体験にいらして下さい。教室見学だけ、教材を見るだけでも結構です。
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