問題を解いていて、解けずにすぐあきらめてしまう「お子様」がいます。そんな「お子様」が口にするのは、「どうせやってもできないから」「私はどうせ、頭が悪いから」といったネガティブな言葉です(「原因」のせいにします)。一方で、伸びる「お子様」の口からは「どうしてそうなるのか?」「時間がかかってもいいから、自分で解きたい」といったポジティブな言葉です(「結果」を求めます)。私が常々「お子様」に言い聞かせているのは、「解答用紙に解答を記入しなければ、確実に0点である」ということです。正答の可能性のある記号や、文字、文章を記入すれば、例え0.1%でも点数をもらえる可能性はあるのです。最近の「お子様」は、記号問題でも、分からないと空欄で提出してきます。本来であれば良くない事なのは承知していますが、適当に答えを記入してもよいと考えます。適当に書いた答えが正解であっても、そこから学習することはできます。そうやって学ぶのも一つの方法です。「結果から学ぶ」事は、「リバースエンジニアリング」という手法となり、私たちは、意識して実施しています。話を元に戻します。心理学的な問題になりますが、解答用紙を空欄のまま提出する癖がついてしまうと、テスト・模試・入試などで、分からないのに適当に解答する事に罪悪感を感じてしまうようになる事があるようです。それが「原因」で本命の小学校・中学校へ「合格」出来なかったら、せっかくがんばって勉強した「結果」が無駄になってしまいます。「目的」をどこに置くかですが、「勉強」した「結果」は「受験」の「合格」だけではありません。しかし、それ以外の指標がほぼないのも事実です。しっかりと「お子様」と話し合って、「合格」以外の「結果」も決めておくと、「お子様」も「保護者様」も「講師」も混乱がないでしょう。