ガウディアは、今、日能研関東のほぼ全教室に導入しています。弊社は中学受験の進学塾で、小学3年生からが対象です。
幼児、低学年からの学力育成と集客の両面での戦略を考えて導入したのが、そもそもの始まりでした。やってみると、ねらいとしていた集客面の効果はもちろんですが、学力面の方でも、思っていた以上の効果があるなと感じています。
学力面の効果としては、まず非認知能力が鍛えられるということ。非認知能力とは、単純な数値に表せるような学力ではなく、その土台となるもの。課題に向かって粘り強く取り組む力といった、いわゆる「学ぶ力や姿勢」です。非認知能力は、幼児期から小学校低学年に育成するのが効果的という研究結果も出ており、これからの幼児教育のキーワードになるといわれています。ガウディアで幼児や低学年のうちから、ちゃんと机に座って学習するという姿勢を身につけた子は、我慢する力とか、やり遂げる力や、やり続ける力という目に見えない土台=非認知能力を培ってきているんですね。土台が身についている子は、その後の伸びが違います。
この間、塾の卒業生の座談会で、保護者から「中学受験をしてよかったことってありますか?」という質問があったんです。
すると、ほとんどの子が「よかったです」と答えていました。中学受験をすることで身につけた学習姿勢や、確立した勉強の仕方が、中学や高校でも生きてくるというのがその理由です。また、アメリカでのマシュマロ実験というのがあって、4歳児に対してマシュマロを差し出し、「いつ食べてもいいけれども、大人が部屋に戻ってくるまで我慢できれば、マシュマロを2つも食べられますよ」と伝えて、15分後に大人が戻ると大半の子は食べてしまっているそうです。それで、食べてしまった子と、我慢した子の大学入試前の共通ラストのスコアを比べると、我慢した子の方がずっと高かったそうです。我慢する力、やり切る力だとか、学習姿勢とか、そういう土台を小さい頃から培うことができるガウディアの効果はとても大きいんじゃないでしょうか。
学習効果のふたつめは、ガウディアの学びは単なる計算といったいわゆる道具ではなく、計算の意味だとか、思考の本質を大事にしているということです。
計算なんて、計算機を使えば、できる、できないもありません。どうやって計算するのかさえ知っていればいいんです。
乱暴なことをいえば、九九を1 年生でも言えても、2 年生で言えても、その差はすぐに埋まります。「なんで3×3をしなければいけないんだろう」ということを知っていることが、大人になって使える力になっていくのだと思います。
小学生がつまずきやすい割り算の問題なども、ガウディアの教材を見ると、小学3 年生の教材で割り算の意味をしっかり教えてくれているのでね。いい教材だなと安心しています。
灘中学・灘高校を創成期から支えた伝説の教師、橋下武先生が、3 年間をかけて『銀の匙』を読むという国語の授業をしていた際に、生徒から「こんな進行では一冊終わらないのではないか」と質問を受け、「スピードが大事なんじゃない。すぐに役立つものはすぐに役立たなくなる」と、テーマの真髄に近づき、問題をきちんと理解することの重要性を語ったそうです。灘は中学で入学してから高校卒業までの6 年間、同じ先生が学年を持ちあがっていくので、大学入試の結果が出るのは6年ごとなのですが、橋本先生が受け持った生徒は6年ごとに東大合格者数が倍になって、ついには全国1 位となる。
ガウディアの学びもこれだなと。自学自習で学んでいくので、学校の学びとは異なるため、点数だとか目に見える結果はすぐに出ないかもしれません。でも、非認知能力や思考力の本質といった目に見えない土台は着実に養われていきます。
そうした力は身につくのにも、結果が表れるのにも時間がかかるものなので、ガウディアで、じっくり育てていきたいと考えています。「こんなにほめるのもグループ会社だから」と思われるかもしれませんし、そう思われたら嫌だなと正直、思ったのですが、いいものはいいのだからと、あえて素直に伝えることにしました(笑)。
ガウディアは、いろんな可能性を持った学習教室です。学年の違う集団の中で学ぶこと、過保護になり過ぎない適度な距離を持った指導による見届け効果など、やってみて感じたことはまだまだあります。だまされたと思って、まずは試してみてほしいですね。