「前は金色だったのに、銀色になっちゃったんだ。どうして?」
年長のTくんは、着ている園服のボタンを引っ張っています。
「幼稚園に入ってから、そう、年少さんの頃から着ているでしょ。長く着ていると、色が落ちてしまうことがある。そのせいかな。」
「どうして?」上目遣いのTくん、まだ疑問は解けないようです…。
「その間、お母さんは何回も園服を洗ってくれたでしょう。そのせいもあるかな」
「フーン…。ちょっとやだなあ。」
「大切に着ていても、毎日着る、洗濯することで、洋服は少しずつ疲れちゃう。
でもね、洋服が疲れちゃった分、Tくんは元気になりました。ありがとう、園服さん、だね。」
大人なら「経年劣化」で理解できるし、そもそも話題にしないかな。
でも、小さなお子様の疑問に対し、ひとことでは説明できないことは多いです。どう話せばわかってくれるかな、と私は頭を巡らせます。ここで、
「話はあとでね」とか「そのうちわかるよ」は言いたくありません。
小さな疑問がお子様の世界を広げてくれるからです。
でも、大人は忙しい…。こんなときは「あとでね」ではなく、「あとで一緒に調べてみよう」と言いたい。できれば少しだけヒントを話して。
お子様は、お母さまと一緒に調べることにワクワクします。「「けいねんれっか」って、何だろう?」ってね。
あらら、私の教室のカーテンが色あせています。そろそろ取り換えようかしら。
ところで問題です。「経年劣化」のほかに「通常劣化」という場合があります。どう使い分けますか?